「人がすぐ辞める会社」かどうかは、入社前にある程度わかります。その手がかりが離職率・定着率。会社の“健康状態”を映す数字です。蒲郡市・新城市・田原市をはじめ東三河で長く働ける会社を見つけるために、調べ方と「数字の正しい見方」を解説します。
離職率・定着率とは?基本を整理
離職率は一定期間に辞めた人の割合、定着率はその逆(残っている割合)です。とくに注目したいのが「新卒3年以内の定着率」。若手が働き続けられる環境かを示す、代表的な指標です。厚生労働省の調査では、新卒の約3割が3年以内に離職するとされ、これが一つの比較基準になります。
調べ方1:公開情報を見る
- 企業の採用ページ・会社案内・各種報告書
- 新卒なら「就職四季報」に3年後離職率が載っていることがある
- 厚生労働省「しょくばらぼ(若者雇用促進総合サイト)」で、新卒離職状況・残業・有給取得状況などを確認できる場合がある
- 掲載メディアや採用サイトで、平均勤続年数・社員数の推移を確認
調べ方2:面接で「聞く」
数字が公開されていない中小企業も多くあります。その場合は、面接で素直に聞いてみましょう。聞き方の例:
「直近で入社された方は、どのくらい定着していますか?」
「退職される方は、どんな理由が多いですか?」
——これらに正直に・具体的に答えてくれるかどうかが、会社の透明性を測る材料になります。
数字そのものより、「聞いたときに、ごまかさず答えてくれるか」が信頼の分かれ目です。
数字の「見方」に注意(ここが重要)
離職率は数字だけで判断すると誤解します。次の点に注意しましょう。
- 業界・職種で平均が違う:サービス業は高め、製造業は低めなど。同業他社と比べるのが基本
- 会社の規模が小さいと数字が振れやすい:社員10人で1人辞めれば離職率10%。母数が小さい地元企業では、1〜2人の増減で大きく動きます
- 急成長中は一時的に上がることも:採用を増やした直後はミスマッチも出やすい
◎ 信頼できる例
- 同業平均と同程度〜低い
- 数字の背景を率直に説明できる
- 平均勤続年数が長い
△ 注意したい例
- 同業平均より明らかに高い
- 数字を一切開示しない・濁す
- 毎年大量採用&大量退職
「開示していること」自体が好材料
そもそも定着の数字を自ら公開している会社は多くありません。公開している、または聞けば率直に答えてくれる会社は、それだけ透明性が高く、人の定着に自信があるといえます。
よくある質問
離職率が低ければ、必ず良い会社ですか?
一概には言えません。辞めたくても辞められない(求人を出していない・人手不足で抑圧的)ケースもまれにあります。定着率+社員の表情・評判を合わせて判断しましょう。
中小企業で数字が見つかりません。
母数が小さく公表していない会社が多いです。面接で直接聞く、社員の声を取材したメディアを見る、知人に聞く、の3つが有効です。
新卒3年定着率の目安は?
新卒の約3割が3年以内に離職するとされるため、定着率70%以上が一つの目安。ただし業界差が大きいので同業と比較を。